山口 遼太郎 個展 灯り 微かにかぜ YAMAGUCHI Ryotaro solo exhibition akari kasukanikaze 2024年10月8日(火)から13日(日) 12:00から18:00 KUNST ARZT では、山口遼太郎の初個展を開催します。 山口遼太郎は、繊細で、詩情豊かな 陶芸作品を生み出すアーティストです。 日常に溢れる小さなひかりをモチーフに、 静かな場所にキラッと何かが光る場面や風景を 表現した連作「そら ひかり 」(2024)、 細さの限界を楽しむように、ハリガネのような形状で、 微かなきらめきを表現した連作「star practice 」(2022)など、 これまで連作という形で、一つのタイトルが 複数の作品に付けられてきました。 本展では、知らない記憶、異国情緒、オールゴールのような 懐かしさといった断片(陶片)をつなぎ合わせる構想です。 (KUNST ARZT 岡本光博) PRESS RELEASE YAMAGUCHI Ryotaro (b.1999, Osaka pref, lives and works in Kansai) is an artist who creates delicate, poetic ceramic works. He earned his master's degree in a ceramic course at Kyoto city University of the Arts. |
|||
スロー 2022 陶土 サイズ可変 |
|||
アーティスト・ステートメント 自分の中にある物語の断片や日々の思いがけない瞬間や 風景、思いついた秘め事を机に向かい記録するように造形する。 陶土の可塑性や焼成によって起こる反りやヘタリを用いた 即興的な造形や、陶器の危うさから感じる儚さ繊細さといった印象を、 自身のテーマと組み合わせた作品制作を行う。 陶器らしい表情と壊れそうで繊細な造形によって、 物質感がありつつも浮遊感や軽やかさを纏った作品を制作している。 陶土を叩いて伸ばす。乾燥で陶土が反る。 顔料を混ぜ込んだ化粧土を粘土の板に何層も塗り重ねる。 小さく繊細な造形物を陶土で作り泥漿でくっつける。 そのような即興的な土とのやりとりから生まれ る新たな造形やモチーフの捉え方を期待している。 また自分の中の絵画的イメージを立体に起こす際、 立体と平面の感覚を行き来するような造形を行う。 遠景と近景を意識しながら、作品を近くで見た時に起こる、 小さな世界が急に目の前に現れるような 没入感が生まれる造形を行っている。 |
|||
そら ひかり 2024 陶土・化粧土・下絵の具 カメラで光を捉えたときに映る虹色の輪っか、 反射して地面に映される虹色、 夜空にチカチカと浮かぶ光の信号。 そんな日常に溢れる小さなひかりをモチーフに、 静かな場所にキラッと何かが光る場面や風景を表現した。 陶土の可塑性を用いて即興的に小さな造形を行う。 焼成による変質で起こるヒビや反り、ヘタリといった 陶器の持つ危うさから儚さや繊細さを抽出し、 極端に小さな造形を行うことで小さく微かな光を表現した。 |
|||
star practice 2022 陶土 インスタレーション 微生物や古代の無脊椎動物のゆらぎや 光に反射してキラキラする様、遠くの小さな光 といった微かなきらめきを表現した。 土台と造形物の関係から細く繊細な造形を抽出し、 土遊びの感覚で、弱さや軽やかさを細い針金のような陶造形で表現した。 |
|||
ハリボテ 2023 陶土・化粧土・下絵の具 舞台のセットやテーマパークにあるハリボテパネルの裏側を見た時、 明け透けさに虚無感を感じる。何も無くなった風景に佇むロボット、 ニュータウンの住宅街、知育番組のセット、 博物館の恐竜の模型にも同じような感覚を抱く。 それらをモチーフに正面性を意識した薄いハリボテの造形で、 懐かしさとそれに付随する虚無感を表現しようとした。 さまざまな色化粧を塗り込み、陶器らしさと 焼く前の湿度を感じさせる生々しい質感を目指した。 薄いオブジェはどこかで支えないと 成立しないハリボテの造形を行った。 また下絵の具を用いてグラデーションを つけてぼんやりとモチーフを描いた。 下絵の具は伝統的なものではなく下絵の具のチューブを使い、 おもちゃやアクリル絵の具のような軽い印象を与えた。 |
|||
経歴 1999 大阪府堺市生まれ 2022 京都市立芸術大学 美術学部工芸科 陶磁器専攻 卒業 2024 京都市立芸術大学 美術研究科工芸専攻 陶磁器細目 修了 展覧会 2021 合同陶芸展 堀川御池ギャラリー 2022 アールシー陶器市 RC HOTEL KYOTO YASAKA 2022 Winter Art Market FebgalleryTokyo 2023 わが陶はゆくえもしらずはてもなし 京都パルスプラザ・夢工房ブース 2023 予言 (山口遼太郎・中田さわ二人展) kumagusuku 2024 ビビビ工・芸・美 京都伝統産業ミュージアム企画展示室 2024 grid3 biscuitgallery 渋谷・京都蔦屋書店6Fギャラリー 2024 アートアワードトーキョー丸の内2024 行幸地下ギャラリー(フランス大使館賞) |
|||