天牛美矢子 個展 「Field work / yonder」

2014年3月11日(火)から16日(日) 
12:00から19:00 (最終日17:00まで)





KUNST ARZT では、天牛美矢子の
2回目の個展を開催します。
天牛美矢子は、我々が認識し得ない
日常/現実の向こう側に広がる世界を
感じさせてくれるアーティストです。
自身の深層心理を探るかのように、
様々な素材と技法を用い、
時間をかけて生み出される作品群は、
それぞれに豊かな物語性を内包しています。
本展では、昨年の個展以降に制作された
作品たちが緩やかにリンクし、
大きな物語性のある空間を生み出す構想です。
ご注目頂ければ幸いです。 
(KUNST ARZT 岡本光博)






熊を追う話

2014
ロウケツ染めした綿、革ほか



アーティストステイトメント 

私は主に布や糸、革を使って制作しています。
昔から、衣服、布団、袋などを、布や革を用いて作る事は、
日常の中で当たり前のように組み込まれてきた事です。
こういった素材を使い制作するという事は、
私にとって日常を顧みるという行為のメタファーです。
日々を過ごす中で、季節の移り変わりや星の動きのように、
目に見えるものがすべてではなく、
見えない所で『何か』の存在を感じる事があります。
そのような、日々の裏に感じる
非日常の息づきをとらえたいと思っています。
つまり、それら「非日常」の存在を、
「日常的」な素材を使ってイメージや
現象を追体験するように表し、
自分を取り巻く世界に触れたいと思っています。

今回の展示『Field work/yonder』の yonder とは、
『彼方、向こう、もっと遠くの』など、
ここではない場所をあらわす言葉です。
見えない所で流れている向こう側の世界。
それらを感じ、理解しようとする試みは、
きっとこちら側の世界をとらえようとすることに
繋がる行為です。
自分の周りに散らばるyonderを収集し観察した、
内面的フィールドワークの集積です。





Field work

2014
コイリング;石、化石、流木、竹、貝、絹糸、金糸、銀糸ほか




N市上空にて記録的に観測された

70×180cm
技法:シルクスクリーン
素材:革、アルミ箔
2013 9月




SIREN

サイズ可変(ロープの長さ=85m)
技法:オリジナルテクニック、シルクスクリーン
素材:綿、麻、絹、アルミ箔
2013 10月





G is for Glasshouse

110×164cm
技法:インクジェットプリント、パッチワーク、
シルクスクリーン、浸染
素材:綿プリント、革、金箔、絹
2013 6月



「Wanderlust」展(2012)のステイトメント 

 Wanderlust ワンダーラストとは、
放浪癖。旅を渇望する心。
以前、『優しい嘘の王国』というテーマで展示をしました。
今回は、そこを出る経緯、そこから出た後の
道中の記録がテーマです。
それは決してすべて空想の中の話ではなく、
誰しもが経験しうる出来事のメタファーです。
ロードムービーのように過ぎる日々から拾い集めた集積です。
憧れと喉のヒリヒリを再構築したものです。
そうやって、どこか遠くを夢見ながら日常を大切にしたいのです。





「インクルージョンと記録」 2012

10点構成
ミシンワーク、ニードルワーク、キャンバスプリント, 
金箔シルクスクリーンほか




Yesterday was dramatic/光

2012
ニードルワーク、キャンバスプリント, 
金箔シルクスクリーンほか




森に塔

2012
ニードルワーク、キャンバスプリント, 
金箔シルクスクリーンほか




ロードムービー

2012
テキスト、写真、金糸ほか






北極星/Wanderlust

2012
牛皮、焼印、シルクスクリーンほか





ヤー・チャイカ 
  
520×450cm   
技法:ミシンワーク ニードルワーク 
浸染 シルクスクリーン ニッティング その他   
素材:綿布 絹布 革 絹糸 
金糸 羊毛 金箔 酸性染料   
2012 2月





062 o001
Field work
コイリング;石、絹糸、銀糸
90 mm wide
2014
¥7.000

062 o002
Field work
コイリング;木、絹糸、銀糸
100 mm wide
2014
¥5.000

062 o003
Field work
コイリング;貝、絹糸
40 mm wide
2014
062 o004
Field work
コイリング;石、絹糸
40 mm wide
2014
¥3.000