私と日常のすき間を泳ぐ色

2021
京都市立芸術大学
ろうけつ染め・ろう引き
反応性染料・綿オーガンジー・ろう・ピアノ線

家の軒先に簾を垂らしている光景を見つけると
ついつい気になって覗いてしまう。
それは、葦一本一本の隙間から覗く生活の明かりや音、
色が私に様々な想像を掻き立たせるからだ。
しきりによって、逆に向こう側とこちら側の境界が曖昧になり、
つながりを持つ。そのような体験に心地よさを感る。
今作はその簾というものの存在をヒントに、
見る人と作品をはっきりとを区別しない、
自由に行き来できるような存在を表現しようと試みた。






千本木 晴 個展
SENBONGI Haru solo exhibition

singing color dancing cloth


2021年6月8日(火)から13日(日) 
12:00から18:00


千本木晴は、展示作品から鑑賞者までを含めた
展示空間が一つになるような装置としての
テキスタイルの形を模索するアーティストです。
「wall(2019)」や「ここちよいひのかたちU(2020)」
のようなテキスタイル表現により
日常空間を軽やかに変質させることを試み、
「私と日常のすき間を泳ぐ色(2021)」では
空気中に漂う色や光を布に染めつけていく
感覚を作品へと展開しました。
2018年から通崎睦美さんの衣装制作にも携わり、
本展は、5月23日に開催される
通崎睦美コンサートとゆるやかに
結びついた展示になります。
(KUNST ARZT 岡本光博)


展覧会内容

自身の作品を見ていると、ふと、
どこからか音が聴こえてくるような気がした。
2018年から、木琴奏者・通崎睦美さんの
衣装制作に携わり、「音」の存在が
今まで以上に身近になったからかもしれない。
私は、空気中に漂う色や光を布に染めつけていく
感覚を軸に制作を行なっている。
今回はそこに「音」という情報を加え、
楽器の中を探検していくように、
木琴の軽やかな音色や心地よいリズムを
感じる空間を表現する。
耳だけではなく、身体全体で楽しんで頂きたい。

2021年5月23(日)に京都文化博物館
別館ホールで開催される、
通崎睦美コンサート「今、甦る!木琴デイズ
vol.14〜ようこそ懐かしのラジオデイズへ〜」で
衣裳と舞台空間のデザインを担当します。
本展とゆるやかに結びついたものですので、
合わせてご覧ください。



ステートメント

染料が染み込んだ布を通して日常の景色を覗くと、
光や色などのあらゆる情報がより濃く感じ、
その空間と自分が一体となったように錯覚する。
布の上に広がる色が、空間と自分を繋げてくれる。
その感覚と心地よさを頼りに、
見る人と作品をはっきりと区別せず、
空間と一体となるような装置としての
テキスタイルの形を模索する。


press release




wall

2019
京都市立芸術大学
シルクスクリーン
発泡バインダー・ポリエステルジャージー・ベロア

既存の大学構内を錯視を利用したテキスタイルであふれる空間にした。




ここちよいひのかたちU

2020
京都市立芸術大学
シルクスクリーン・ろうけつ染め
反応性染料・綿オーガンジー・木材

日常生活で見つけた心地よさを室内に取り込み、
その感覚を共有する空間づくりを試みた。



経歴

1997年 福岡県生まれ
京都市立芸術大学大学院美術研究科
修士課程染織専攻 在籍

<グループ展ほか>
2018 「きるもの展」(GALLERY GALLERY/京都)
2019 「交わる色、いつかは解ける」(マロニエ/京都)
2020 「/new normal 」(ギャラリーbonton./芦屋)

<衣裳制作>
2018/11  通崎睦美コンサート
 「今、甦る!木琴デイズ vol.10
〜木琴博覧会へようこそ〜」(京都文化博物館 別館ホール)
2019/5  通崎睦美コンサート
 「今、甦る!木琴デイズ vol.11
〜木琴は歌う〜」(京都文化博物館 別館ホール)
2019/11  通崎睦美 木琴リサイタル(銀座王子ホール)
2020/7  通崎睦美コンサート
 「今、甦る!木琴デイズ 番外編
〜室内楽の愉しみ〜」(京都文化博物館 別館ホール)     
2020/10  通崎睦美コンサート
 「今、甦る!木琴デイズ vol.13
〜アマリリスのある風景〜」(京都文化博物館 別館ホール)




衣裳制作
通崎睦美 木琴リサイタル
2019
銀座 王子ホール