ガスバーナーで殺されたキューピー人形(死なない)
2018
展示台、白い布、キューピー人形




キクチ ユキ 個展
KIKUCHI Yuki solo exhibition

キューピー人形は同じ顔をしていない
Kewpie dolls don't have the same face


2023年1月24日(火)から29日(日)
12:00から18:00

KUNST ARZTでは、初となる
キクチユキの個展を開催します。
キクチユキは、社会の残酷さをむき出しにするかのような
尖った表現と、丁寧な描写の日本画による表現を
パラレルに行うアーティストです。
本展では、これまで継続している、
経血をシルクスクリーンインクとして採取し、
「バースディ」として、生まれなかった命を作品化する試み、
大量生産されるキューピー人形をバーナーで焼き、
“個”を引き出す行為、
使い込まれた玩具やウクライナ紛争の一場面である
「空のベビーカー」のオマージュ絵画などで
構成する予定です。
(KUNST ARZT 岡本光博)



PRESS RELEASE



KIKUCHI Yuki (b.1991, Fukuoka pref,
lives and works in Kansai) is an artist
who juxtaposes sharp expressions
that seem to lay bare the cruelty of society
with carefully rendered Japanese paintings.
She earned his master's degree
in a Japanese painting course
at Kyoto Saga University.




2021.05.28
2021
紙、経血、メディウム、シルクスクリーン
自分の体が女であることを、グロテスクな肉体であることを、
まざまざと見せつけられる。
それは月に一度痛みと共にやってくる。
もしかしたらそれは私だったかもしれない、
破棄される成り損ねた塊。
自分の経血を採取し、インクとしてシルクスクリーンを作成した。
タイトルはそれぞれの経血の採取日であり、バースデイである。



アーティスト・ステートメント


不思議なことに、人は自らの生きる喜びが
他者に知られなくても特に苦痛ではないのに対して、
自らが味わった痛みや苦しみが誰にも認識されないとなると、
まるでこの世に自分が存在しないかのような孤独を感じるのである。
痛みはそれほどその者にとって重大なのである。
そしてそれは一つとして同じものはない。

どのような形であれ、生きとし生けるものは
生を燃焼しながら死に向かっていく。
痛みを伴わない生などない。

だがそれらは社会によってきれいに取り繕われ、あるいは蓋をされ、
まるでこの世に存在しないかのように掻き消されていく。
貼り付けられた笑顔がその身の燃焼によって破壊されるとき、
それぞれの個の存在における真実が語られるのかもしれない。





私の一部だったもの
2019
麻布、白土、胡粉、水干、岩絵具、染料
490×520mm
日本画作品。個展「ぬけがらのような、」で展示。
作者が小さい頃に着ていた服で、母親の手作りである。
私にはもう記憶にない消えた時間である。
ただ確かに存在していたという事実を残して。




個展「ぬけがらのような、」(2019)展示風景



経歴

1987年 福岡県生まれ
2020年 嵯峨美術大学大学院 芸術研究科 造形絵画 修了

個展
2018年 個展「キューピー人形をガスバーナーで殺してみた。」
アートスペース嵐(京都)
2019年 個展「ぬけがらのような、」アートスペース嵐 (京都)

グループ展他
2016年 グループ展「人間やめたい展」R'sギャラリー(大阪)
2016年 日本画制作展「-shu・ha・ri-」京都文化博物館(京都)
2016年 碧い石見の芸術祭 2016「第2回石本正日本画大賞展」
浜田市立石正美術館 三隅中央会館(島根)
2016年 グループ展「ART JAM 14th」アートスペース嵯峨(京都)
2017年 日本画制作展「-shu・ha・ri-」京都文化博物館(京都)
2017年 グループ展「人間やめたい展2」R'sギャラリー(大阪)
2018年 2人展「かくれんぼが終わらない」karaS(京都)
2021年 グループ展「人間やめたい展3」MEDIA SHOP gallery(京都)