林 葵衣 個展 「声の痕跡」

HAYASHI Aoi solo exhibition
Traces of voice

2017年7月8日(土)から16日(日)
12:00から18:00 月曜日休み



KUNST ARZT では、林葵衣の個展を開催します。
林葵衣は、光や音などを視覚化する試みを通して、
世界のありようを見つめるアーティストです。
本展は、声を出しながら口をキャンバスにあて、
口紅の痕跡をタブロー化する“唇拓”の
phonationシリーズからの構成です。
KUNST ARZTのある建物のオーナーらへの
取材を通して得た「土地の記憶」をベースに、
発音内容を構成、“唇拓”したタブロー
などの構想です。
一見、キスマークが溢れているような印象ですが、
実際は薄い唇の皮を酷使する過酷なパフォーマンスであり、
そのギャップも魅力です。
ご注目頂ければ幸いです。(KUNSTARZT 岡本光博)




Phonation

2016
サイス゛可変 
ミクストメティア

あ、から、ん、までの口の動きを缶に閉じ込めた。五十音の標本。




アーティストステートメント

声は、過去を想像させ、時間を遡らせてくれる。
2017年6月に舞台美術を務めた演劇で、
テレサ・ハッキョン・チャというアーティストが書いた
「ディクテ」というテクストに出会った。
韓国に生まれ、アメリカに逃れ生きた彼女は、
母国の歴史や複数の言語、声を生きる中で
変容する身体、アイデンティティの探求を、
書物という形で残した。
「ディクテ」に触れることで、ルーツを探る、
時間を遡るという行為に心惹かれた。
過去を見つめると、現在をとりまく環境、
そして自身が、より鮮明に見えてくる。
タイムカプセルを開き、また閉じたあとに見る景色は、
以前見ていた景色よりも、奥行きが生まれている。
タイムカプセルに閉じ込めるように、声を保存する。




bird

2015
16×23cm 
キャンハ゛ス、口紅

自身のbirdと発音している口の拓






経歴

1988 京都府出身
2011 京都造形芸術大学 情報デザイン学科 映像メディアコース 卒業
2013 京都造形芸術大学 修士課程 修了

Solo Exhibition
2016 「水の発音」/ アートスペース虹・京都
2014 「Public Score」/ つくるビル・京都 
2013 「OverLay」/ gallery near・京都
2011 「RE 」/ C.A.P. STUDIO Y3・神戸
2009 「カラダカラニジムコエ」/ Galleryはねうさぎ・京都
2008 「メヲアケテミルユメ」/ Galleryはねうさぎ・京都
Group Exhibition
2016 「きょうとカレント 2016」/ 京都市美術館別館
2015 「timelake-時間の湖-展 in 新風館」/ 新風館・京都
2015 「timelake05 森の中の湖展」Art Spot Korin・京都
2012 「脈 vol.2 ゆきてきゆ」/ Gallery PARC・京都
2011 「表面張力」/ art project room ARTZONE・京都
2010 「春雷 」/ art project room ARTZONE・京都

舞台美術
2017  したため#5「ディクテ」/ アトリエ劇研・京都 ※予定
2016  したため#4「文字移植」/ アトリエ劇研・京都 
ぽんプラザホール・福岡



noise 白

2016
40×40cm 
キャンハ゛ス、口紅

120分の間、自室で聞こえてきた音を単語として書き出し、
キャンバスに全て落とし込んだ




noise 黒

2016
40×40cm 
キャンハ゛ス、口紅

120分の間、自室で聞こえてきた音を単語として書き出し、
キャンバスに全て落とし込んだ