Ancient Mikines
2023
単色木版画、プレス機刷り
イメージサイズ、70×180cm




張諒太 個展
CHO Ryota solo exhibition

白い古都の路地譚 
Alley tale of the white ancient city


2024年4月23日(火)から28日(日)
12:00から18:00



KUNST ARZTでは、昨年に続き2度目となる
張諒太の個展を開催します。
張諒太は、劇画調に彫り描く木版画を通して、
異文化を考察するアーティストです。
今年の新鋭選抜展の出品作である、
現存する古代ギリシャ文化の遺構を取り込んだ
横幅180pのダイナミックなパノラマ木版画
「Ancient Mikines」は、歴史的人工石造物と
劇画調木版画との対比が、
動的エネルギーを生み出していました。
本展は、クロアチアでのリサーチを通して、
古都の街路で白い石壁を伝いながら
見上げる視点を軸に、その場で感じた
色彩も取り入れた作品群で構成されます。
(KUNST ARZT 岡本光博)


PRESS RELEASE


CHO Ryota (b.1991, Kyoto pref, lives and works in Kansai)
is an artist who examines different cultures
through woodblock prints carved in a dramatic style.
2020: Completed the doctoral program
without a doctoral degree of Arts program at Kyoto Seika University.




Sanctuary of Apollo No,1
2020
単色木版画、プレス機刷り
イメージサイズ、70×180cm




Meteora No.2
2020
単色木版画、プレス機刷り
45×30cm



アーティスト・ステートメント

木版画における彫りとは何か?
そんな問いかけを続けているのが、
自分の木版制作の根本だと考えています。
木版プレス機と銅版インクを用いることで、
ヨーロッパ式の木版制作を現代の形に進めていく。
彫りを「削る」ものではなく、「描く」ものとして、
新たに言語化していく。彫り描く感覚を持つ私には、
彫刻刀と油絵の筆と同じものになりつつあります。
彫りとは、表現なのか技術なのか。
今回のギリシャの風景を描いた本作は、
こうした彫りの表現と風景が
何処か溶け合った気がするものでした。
自分の彫り描く感覚が、
古代ギリシャ人の作る石柱に似ている。
そんな遠くある感覚を版画へと引き出しています。


コンセプト

黒 刻 希國
この大陸的な風土とパノラマ的な視点は、
自分が彫り描く木版の視点と繋がりました。
自分は、木版画の彫り表現に興味を持ち、
制作を続けています。
今回、選んだギリシャの風景は、
古くある石工の国であり、
自分が作る木版の大きさと彫りの世界観に
シンパシーを感じ、制作を進めました。





ギリシャの石 No.1
2020
単色木版画、プレス機刷り
21×30cm



経歴

1991 大阪生まれ
2020 京都精華大学大学院
芸術研究科博士後期 満期退学

[主な個展]
2017 京都精華大学、ギャラリーフロール(京都)
2017 JARFO(京都)
2017 THE TERMINAL KYOTO (京都)
2020 Oギャラリー(東京)
2023 KUNST ARZT(京都)

[主なグループ展]
2013 京展/京都市立美術館(京都)’14,’17
2013 第12回全国公募拓展 京都新聞社賞
/日図デザイン博物館(京都)
2014 第二回国際木版画会議
/東京藝術大学美術館(東京)
2016 第22回 鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞展
/鹿沼市立川上澄生美術館(栃木)’17,’19
2016 LINK展14“Reasonable Anger?形ある怒り-“
/京都市美術館(京都)
2016 FINE ART新進芸術家育成交流作品展
UNIVERSITY SELECTION 2016/茨城県つくば美術館
2017 ~世紀をこえて~/慶南道立美術館(韓国)
2018 第86回日本版画協会版画展
B部門 賞候補/東京都美術館(東京)
2018 第62回CWAJ現代版画展(東京)’22
2018 International Residency Art Rainbow Project 2018
/ロストック市美術館(ドイツ)
2019 Denmark-Japan overlapping experience 2019
/ GrafiskV?rksted/ GrafikGalleriet (デンマーク)
2019 LINK展17私たちが失った余白私たちが残したもの
/元淳風小学校・元崇仁小学校(京都)
2020 第11回高知国際版画トリエンナーレ展
/いの町紙の博物館(高知)
2021 版の冒険者たち The Print Exhibition
by 3Adventurers/G.ART FIELD (東京)
2021 第88回日本版画協会版画展A部門
A部門奨励賞/東京都美術館(東京)
2022 第20回南島原市セミナリヨ現代版画展
/南島原市ありえコレジヨホール(長崎)
2022 夏のいろどり展 企業賞(卯立の工芸館(越前))
/3331アーツ千代田、B104号室(東京)
2024 京都府新鋭選抜展2024
ゲーテインスティトゥート・ヴィラ鴨川国際交流賞
/京都文化博物館

[パプリックコレクション] ロストック市美術館(ドイツ)




Meteora No.3
2020
単色木版画、プレス機刷り
45×30cm












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